雨漏検査・・・第二弾

壁からの漏水

 

前回は、私達便利屋和歌山エムズサービスの行ってきた「雨漏検査」の中で「開口部と外壁の納まりの不具合」について書かせて頂きましたが、今回は「外壁内部での不具合」について書きたいと思います。

 

「外壁内部での不具合・・・その①」

通常、在来木造住宅では、外壁下地に構造用合板を張り、透湿防水シートを張って胴縁を取付けて外壁仕上げ材を取り付けるようになるのですが、以前見せて頂いたお宅では、仕上げとして「モルタル塗り塗装仕上げ」となっている建物でした。

このお宅は、一階リビングの天井廻り縁付近に雨漏り跡がクッキリと残っていました。

この雨漏り跡の上部には、バルコニーと二階の寝室があります。なので、最初の検査はバルコニーから入ります。ですが、バルコニーでは雨漏りは生じません。で、次にバルコニーに出入りする掃き出し窓と壁の水切り部分からの浸入の確認です。

ここでも、浸入を確認できず、最後に二階外壁部分を検査です。

外壁部分に散水を始めて約40分後、一階リビング廻り縁付近に漏水を再現。

時間をおいて、外壁部分に散水し確認すると、やはり外壁からの漏水でした。

外壁面を細かく観察すると、ピンホール、ヘアクラックが確認されました。

もちろん、ピンホール、ヘアクラックだけでは直接の漏水原因とはならないのですが、モルタル壁の下地にラス網を使用してタッカーで打ち付けている。

という事なので、恐らくタッカーの針が防水シートを貫通しシートの穴が広がったことによる漏水だと結論付けました。

この点の「改善策」としましては、タッカーで打ち付けた部分を防水テープなどで補強することにより、漏水防止は出来るでしょう。

 

「外壁内部での不具合・・・その②」

鉄骨構造の建物では、いろんな方法で外壁部分を構成しています。

今から説明させて頂く建物は、鉄骨構造で外壁を中空セメント板で施工していたものです。

この建物も、結論から申しますと、外壁の中空セメント板のクラックから侵入した水が内部の鉄骨を伝い、リビングの連装窓の額縁付近から雨漏りとして発現するタイプでした。

この建物の場合、外壁の中空セメント板の取替か、表面のコーティング防水か、という対策でしかないと思われます。

鉄骨構造ではしばしば「防水シート」の無いタイプの外壁がありますので、注意が必要かと思います。

 

 

日本の建物の構造では主に、木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造がありますが、やはり日本の風土に適しているのは「木造」なんでしょうね。

 

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